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About Us研究室の紹介

東京大学医科学研究所 先端医療研究センター 生命倫理・医事法研究分野は、旧・生命倫理研究分野を引継ぎ、2024年9月に開設されました。
当研究室では、先端医科学の研究・臨床における倫理的・社会的問題や、研究・医療に関する法的課題を研究しています。
生命倫理学は、以下の図のような課題を取り扱う研究分野です(図1)。

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医事法学は「医療に関する法学」で、扱うテーマは生命倫理学とオーバラップしています。
伝統的には、法的「医師患者関係」、また資格法制、医療保険制度、医療行為に関する法解釈、裁判例検討などを行う分野です(図2)。

figure 2

当研究室では、具体的に以下のようなテーマを取り扱っています(2025年3月現在)

  • 生殖補助技術の配偶子提供におけるELSI(Ethical, Legal and Social Issues)と法政策的検討
  • 人工的技術(iPS細胞由来生殖細胞や人工子宮)による出生に関する将来的なELSIと研究倫理
  • バイオバンクや追跡調査研究に関するELSIと法の検討
  • ジェンダー観点による医療・臨床研究に関する検討

この他、医科学研究所内の研究倫理の専門家として、臨床研究の計画・実施や報告、倫理審査等に関して、臨床研究に関わる人々が倫理的な疑問や問題に直面した場合の相談を受け、助言を与える活動(研究倫理コンサルテーション)も行っています。

Research Projects研究プロジェクト

科学技術振興機構(JST)
社会技術研究開発事業
「胎児-妊婦コンプレックス」への治療介入
技術臨床研究開発に係るELSI.
(2022年10月-2026年3月)
代表:松井健志
遠矢:法的課題検討グループおよび妊婦・女性課題検討グループPJ実施者
AMED SCARDA
ワクチン開発のための世界トップレベル
研究開発拠点群
東京フラッグシップキャンパス
東京大学新世代感染症センター
臨床産学連携融合研究グループ
遠矢:医科研 公共政策研究分野への協力
令和7年度 AMED研究倫理・社会共創推進プログラム
「倫理審査をめぐる制度の展開と倫理をめぐる研究」
研究開発代表者:井上悠輔
遠矢:「研究者と制度との関係に関する実態調査」への協力